社会福祉法人 びわこ学園
びわこ学園医療福祉センター草津 施設長
口分田 政夫
(くもで まさお)
最終学歴
昭和59年:鳥取大学医学部卒業
主な職歴:滋賀医科大学小児科研修医
昭和61年:京都第二赤十字病院小児科修練医
昭和63年:日野中央(現日野記念)病院 小児科医長
平成3年:国立療養所紫香楽病院小児科医長
平成9年:現職
(主な研究領域)
障害児医療(特に重症心身障害児医療)
発達障害内科
一人一人の利用者に働きかけると、それに応える、利用者の表情や身体の反応があります。お互いが、応えあう存在であることを知ったとき、お互いの「いのちの可能性」に気づきます。どんなに障害が重くても、一人一人の命は輝いていると実感してきました。
命の源の水を生み出す母なる「びわこ」。そこからつながる、重症心身障害の人たちのなかに息づく「いのち」。自然や人は、ひとつのつながりの中で、それぞれの豊かさを、実現してきました。私たちはそんな感覚を大切に仕事をしていきたいと思っています。
ここでは障害のある方の、「病院」の機能と、医療の支えを受けながら生活する「地域生活」の機能を兼ね備えています。約100人のかたがたが、医療の支えを受けながら生活されています。人工呼吸器、気管切開、経管栄養、どんな医療ケアが必要であっても、楽しめる生活の場でありたいと思っています。また、在宅の障害児者の生活を、入院、ショートステイ、通園、相談、外来で支えています。外来では、重症心身障害、脳性麻痺、身体障害、精神発達遅滞、自閉症、AD/HDと障害の種別を超え、すべてのライフサイクルにわたる障害の相談、リハビリ、治療を行っています。
「人工呼吸器をつけて、ベビーカーを押すように颯爽と街にでたい。」と願い、それを実践されようとしたお母さんがおられました。どんなに障害が重くても街の中で「ふつうの生活」ができること、それがこれからの課題です。「在宅」の生活、「施設」での生活、どちらも、周囲との豊かな関係がある「地域生活」である必要があります。「びわこ学園医療福祉センター草津」と名称を改名し、重い障害を持たれた方々に対してさらに生活の選択肢をふやし、地域で誰もが安心してそしてわくわくして生きることができることをめざして私たちは仕事を続けたいと考えています。
ご支援のほど、よろしくお願い致します。
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